136 Episodes
Weekly Cadence
2024 First episode About 永瀬清子の世界 岡山県出身の詩人・永瀬清子さんの詩をRSKアナウンサー 小林章子の朗読でお届けします。
どんな景色が心に浮かぶでしょう?
人生のステージや生活に合わせて読むことができる永瀬さんの詩の世界。
多感な時期の悩み、結婚、両親、夫や子供など家族のこと、生活の中での驚きや発見、山や川、植物や天体など自然について、世の中について、老いについて。
永瀬さんの詩は、過去の自分を振り返ったり、これから行く道の道しるべにしたり、人生を一緒に歩いてくれるようです。
Publisher 永瀬清子の世界
Category arts
Language ja
Explicit No
First episode 11 Apr 2024
Latest episode 26 Oct 2026 Latest episodes 136 episodes in the feed.
26 Oct 2026
#136「辿る」 題名の「辿る」とは、それぞれの生き方の違いを辿ることです。遠く離れて暮らす友達のことを思いながら、初めての稲刈りをする「私」。慣れない農作業で時間がかかり薄暗くなってしまいました。「刈られていく稲」は美しいけれども、意思もなく身動きもとれない姿が、「トルソ」すなわち頭や手足のない胴体だけの彫像にたとえられています。これは、洋裁をする「わが友」が「トルソ」に縫った洋服を着せかけていることの対比でしょう。生き方は違っても、「自分自身を立派に美しく」したいと願うもの同士だったのでしょう。副題の「戸塚八重子」とは、永瀬清子と同じく佐藤惣之助の詩の雑誌『詩之家』の同人で、生涯の友達だった人です。離れて暮らしていても、長い年月を通じて心の中で語りかけ思いやる友達がいたことは、この詩の「私」にとっても永瀬清子にとっても幸せなことだったと思います。<文・白根直子>
19 Oct 2026
#135「短章『台風で』」 台風で折れてしまったヒマラヤシーダーの回復を書いた短章です。半年で元通りの形に戻る生命力をヒマラヤシーダーの「祈り」と捉えています。具体的に目に見えるように未来の姿を描き、それに向かって進むことで現実にしているのです。困難や逆境にあってもそこから回復し乗り越えていく力を、象徴的に表現しています。永瀬さんは、自宅から岡山県庁までバスで通勤していました。毎朝、バスの窓から見える樹木は永瀬さんを楽しませたばかりか、詩を書く力を与えていたようです。バスの窓から見えた樹木には岡山地方裁判所を囲むヒマラヤシーダーの生け垣もありました。永瀬さんが描いた「岡山市わが町の見取図(S52年9月)」(「雲自慢」『現代詩手帖』1977年11月)にもヒマラヤシーダーがあります。この短章は、通勤途上の風景に気づきを与えられ、ヒマラヤシーダーの「祈り」が書かせたのかもしれません。<文・白根直子>
12 Oct 2026
#134「履歴」 詩が「朝紅(あさやけ)も夜の闇も」降りてきて、「地に噴きあげた泉」のように詩を書いた日々。「無限に砂がつまり」詩が書けない日々。若かった頃と年を重ねた今を比べながら、「私」は詩を書き続けた日々を振り返っています。「本当は詩を書くことも好きではないのです」は、心からの「私」の言葉なのでしょうか。この言葉には、詩に対する複雑な気持ちが混じり合っているようです。「悲しみとたのしみは同じものです」と書かずにいられなかった「私」は、詩を書くことの「悲しみとたのしみ」が分かちがたく結びついていることを、身をもって知っていたのでしょう。「せいたか泡だち草」は、外来種でありながら新しい環境に適応して繁茂する旺盛な生命力をもち、黄色の花で周りを明るくしています。若さという力が失われていく一方で、老いのもつ別の力が静かに芽生えていることを「私」は感じ取っているのです。年を経た「私」は、若い頃から今できることを考え、よりよい生き方を求めて祈り続けてきました。その祈りが「私」の詩なのだと思えてなりません。<文・白根直子>
Host of 永瀬清子の世界? Claim your podcast to manage its listing and keep your show details accurate.
Claim this podcast Pod Engine is an independent podcast discovery and analytics service and is not affiliated with or endorsed by this podcast. Artwork and show content belong to their owners. Full legal notice .