by goryugo
面白かった本について語るポッドキャスト&ニュースレターです。1冊の本が触媒となって、そこからどんどん「面白い本」が増えていく。そんな本の楽しみ方を考えていきます。 <br/><br/><a href="https://bookcatalyst.substack.com?utm_medium=podcast">bookcatalyst.substack.com</a>
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April 22, 2025
<p>本編で触れたグレゴリオ聖歌。「こんな感じ」というイメージが伝われば幸いです。</p><p><a target="_blank" href="https://www.youtube.com/watch?v=Ed90FUyE4rM">グレゴリオ聖歌のミサ | 1 時間の神聖な聖歌隊の音楽と賛美歌 - YouTube</a></p><p></p><p></p><p>面白かった本について語るPoadcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は、『脳と音楽』の後半を語りました。そして、今回は最終的な結論として一番「人文学」っぽい観点で話を締めることが出来たんじゃないかな、と思ってます。</p><p>音楽、という言葉一つにしても、前回話したような人体の構造に関する話もあるし、音色の話(フーリエ変換)なんかはかなり数学っぽい話。</p><p>今回話したようなことは、いわゆる「音楽理論」でもあるし、西洋の音楽の「歴史」でもある。</p><p>そして終盤は、音楽とはなにかという哲学的な観点も入ってくる話。</p><p>こうやって音楽一つの話にしても、様々な観点で語れる、ということこそが音楽の面白さだし、もっと広い意味で「学ぶ」ということの面白さなんではないかな、ということを思います。</p><p>今回出てきた本はこちらで紹介しています。</p><p><a target="_blank" href="https://publish.obsidian.md/knowledgestack/bookcatalyst_book">📖ブックカタリストで紹介した本 - ナレッジスタック - Obsidian Publish</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>
April 8, 2025
<p>今回は、<a target="_blank" href="https://scrapbox.io/molog/">えむおー</a>さんをゲストにお迎えして、宇野常寛さんの<a target="_blank" href="https://amzn.to/4c27L1U">『庭の話』</a>をご紹介いただきました。</p><p>タイトルだけではなかなか伝わってこない、本書の魅力についてたくさんお話いただきました。</p><p>書誌情報</p><p>* 出版社</p><p>* 講談社</p><p>* 出版日</p><p>* 2024/12/11</p><p>* 著者</p><p>* 宇野常寛</p><p>* 目次</p><p>* #1 プラットフォームから「庭」へ </p><p>* #2 「動いている庭」と多自然ガーデニング </p><p>* #3 「庭」の条件 </p><p>* #4 「ムジナの庭」と事物のコレクティフ </p><p>* #5 ケアから民藝へ、民藝からパターン・ランゲージへ </p><p>* #6 「浪費」から「制作」へ </p><p>* #7 すでに回復されている「中動態の世界」 </p><p>* #8 「家」から「庭」へ </p><p>* #9 孤独について </p><p>* #10 コモンズから(プラットフォームではなく)「庭」へ </p><p>* #11 戦争と一人の女、疫病と一人の男 </p><p>* #12 弱い自立 </p><p>* #13 消費から制作へ </p><p>* #14 「庭の条件」から「人間の条件」へ</p><p>倉下の感想</p><p>帯に「庭」と「制作」の文字があったので、「庭をつくる」という話かなと勝手な先入観を抱いていたのですが、どうやら違ったようです。</p><p>まず「庭」について徹底的に考え、「庭」の限界性すらも考えた上で、「制作」へと至る。そのような議論のダイナミズムがある本なのだと理解しました。</p><p>倉下自身も、昨今のインターネットの(わりと悲惨な)状況と、自分の手で何かを「つくる」ことの意義を重ねて考えていたので、本書はぜひとも読んでみたいと思います(すでに買ってあります)。</p><p>なんにせよ、現代では「どう生きるのか」という絶対的な指針が喪失しつつあるわけですが、本書はそれを考える重要な一冊になりそうです。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>
March 25, 2025
<p>今回は、倉下が<a target="_blank" href="https://amzn.to/41VE3XU">『エスノグラフィ入門』</a>を紹介しました。</p><p>倉下のこれからの本の書きかたについて、消しきれぬインパクトがあった一冊です。</p><p>目次</p><p>はじめに第1章 エスノグラフィを体感する第2章 フィールドに学ぶ第3章 生活を書く第4章 時間に参与する第5章 対比的に読む第6章 事例を通して説明するおわりに――次の一歩へ</p><p>本編で読み上げるのを断念した「最終的な説明」は以下です。</p><p>エスノグラフィは、経験科学の中でもフィールド科学に収まるものであり、なかでも[* ①不可量のもの]に注目し記述するアプローチである。不可量のものの記述とは、具体的には[* ②生活を書くことに]よって進められる。そして生活を書くために調査者は、フィールドで流れている[* ③時間に参与する]ことが必要になる。こうしておこなわれたフィールド調査は、関連文献を[* ④対比的に読むこと]で着眼点が定まっていく。そうしてできあがった[* ⑤事例の記述を通して]、特定の主題(「貧困」「身体」など)についての洗練された説明へと結実させる。</p><p>これが具体的にどういうことなのかを一つひとつの章を通り抜ける中で確認していく形式になっています。</p><p>収録時に倉下が見ていた読書メモは以下のページで確認できます。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC110%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC110用メモ | 倉下忠憲の発想工房</a></p><p>エスノグラフィとは</p><p>エスノグラフィとはそのまま訳せば「民族誌」で、人類学で発展してきた手法が社会学でも使われるようになっているようです。</p><p>倉下が一番注目したのはその手法が「生活を書くこと」に主眼を置いている点。"革命的"なものって派手で注目されやすいのですが、それでも私たちの人生の大半を構成しているのは間違いなく生活です。「地に足のついた」という表現で意識されるのも、生活(感覚)との接続でしょう。</p><p>人びとの生活のディティールを描くこと。それはごりゅさんがおっしゃられたように小説(文学)との営みとも重なってきます。そこには、人の「生」を考える上で決して捨象してはいけないものが含まれているといっても過言ではありません。</p><p>倉下はいわゆるライフハックな話題が大好きですが、結局それも「人生」=「生活」がその基盤にあるからです。日々の生活から考えること。日々の生活を判断の基準にすること。派手なものに目を奪われやすいからこそ、むしろそうしたものにより注意深く視線を向ける必要があるのではないかと考えます。</p><p>自分の仕事にひきつけて</p><p>もう一点、自分の仕事に引きつけて考えたときに、「大きな方法」に注目するのではなく、むしろ日常にあるさまざまな小さな方法とそのディティールに注目する方が、実は「役に立つ」のではないかと考えることができるようになりました。</p><p>ときどき思うのです。大上段で理論を打ち立てるノウハウが、その語りの中で自分の方法以外をすべて「役立たず」だと切り捨てているのって何か変ではないかな、と。純化された理論に説得力を持たせるためには必要な修辞なのでしょうが、実践は(つまり日常は)さまざまに雑多なもので満たされています。そうした場面において、純粋な理論は参考にはなっても、そのままの形で適用できるものではありません。</p><p>だからこそ、むしろディティールの語りからはじめ、そのディティールを通して何かしらの理論にアクセスすること。その順番が大切ではないかと思います。なぜなら、そのようにすれば一つの理論に回収できないものが雑多な形で残ってくれるからです。</p><p>昨今のノウハウ書のあまりにもthinな感じは、整合的に整えようとしすぎたあまりに、実践の中にある雑多さを悉くそぎ落としてしまった結果ではないか、なんてことを考えています。</p><p></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>
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