面白かった本について語るポッドキャスト&ニュースレターです。1冊の本が触媒となって、そこからどんどん「面白い本」が増えていく。そんな本の楽しみ方を考えていきます。 <br/><br/><a href="https://bookcatalyst.substack.com?utm_medium=podcast">bookcatalyst.substack.com</a>

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面白かった本について語るポッドキャスト&ニュースレターです。1冊の本が触媒となって、そこからどんどん「面白い本」が増えていく。そんな本の楽しみ方を考えていきます。 <br/><br/><a href="https://bookcatalyst.substack.com?utm_medium=podcast">bookcatalyst.substack.com</a>
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June 16, 2026
BC141『置き配的』と『「手に負えない」を編みなおす』
<p>2冊テーマシリーズの第二弾です(第一回は以下)。</p><p>今回は、福尾匠さんの<a target="_blank" href="https://amzn.to/4eev0Hy">『置き配的』</a>と友田とんさんの<a target="_blank" href="https://amzn.to/4eI51d5">『「手に負えない」を編みなおす』</a>の二冊を紹介しつつ、そこにある共通的なテーマを取り上げてみました。</p><p></p><p>プラットフォームが前提の社会において</p><p>収録時に参照したメモは以下に置いてあるので、書誌情報などはそちらでご確認ください。</p><p><a target="_blank" href="https://scrapbox.io/rashitamemo/%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88BC141%E7%94%A8%E3%83%A1%E3%83%A2">◇ブックカタリストBC141用メモ | 倉下忠憲の発想工房</a></p><p>私たちは、プラットフォームが前提の社会に生きています。SNS的言論空間だけでなく、ITサービスそのものが全般的にその方向に進んでいます。企業が作った土俵の上で生活しているといっても過言ではありません。</p><p>その上で、言論的空間のプラットフォームは私たちにある傾向を持たせようとします。プラットフォームにとって「好ましい」立ち振る舞いをそれとなくするように環境設計するのです。</p><p>はっきりそれをしろ、と命令するまでもありません。”適切”な報酬を見つけ出し、効果的なUIを構築すれば、ユーザーは自ずからそうした行動をとるようになります。大量のA/Bテストと、私たちの即時のフィードバックが「どんな機能が誘導において有効か」という問題を進化論的に解決してしまうのです。</p><p>BC034『啓蒙思想2.0―政治・経済・生活を正気に戻すために』 で「外部足場」という概念を紹介しましたが、そうした外部環境は自らを好ましい方向に拡張していくためだけに機能するものではなく、ある種のデバフ的効果も持ちえるものです。</p><p>だからこそ、私たちは何かしらの「対抗策」を持っておいた方がいい。</p><p>SNSをまったく使わなくても話はかわりません。私たちの身の回りは重商主義ならぬ重消費主義で満ちあふれていて、物事の価値や意義が経済性のみで測られます。私たちが社会=関係の中で生きていく以上、仮に自分がだけがそうした刺激から解放されたとしても、この社会の有り様はぜんぜん変わらないのです。</p><p>もちろん、そんな大きな問題を快刀乱麻に解決できるはずがありません。だからといって、何をしても無駄、ということはないでしょう。きっと手に負えないけども、手当てくらいはできる、ということがあるはずです。</p><p>別にそうしたプラットフォーマーを悪だと断じる必要はないのです(そもそも、その物の見方はあまりにも単純です)。それよりも日常に向ける目線、自分が感じる価値を多様に構築していく。それで人々の日常生活が少しでも変わるなら、まわりまわりまわりまわりまわりまわって、やや大きな何かが変わるかもしれません。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>

June 2, 2026
BC140『世界自炊紀行』と『理系の料理』
<p>面白かった本について語るPodcast、ブックカタリスト。</p><p>今回は倉下さん<a target="_blank" href="https://bookcatalyst.substack.com/p/bc139-06b">二冊テーマシリーズ</a>に乗っかって、ごりゅごも(無理矢理)2冊テーマ。<a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794980124/room510-22/">世界自炊紀行</a>と『理系の料理』の二冊を取り上げます。</p><p>前半は、理系の料理の著者として、当時から自分がどんな風に変化してきたのか、といった話をサラッと。</p><p>そして、そこからは世界自炊紀行を通じて感じた「規範に縛られない自炊」についていろいろ考えた、という感じでした。</p><p>少なくとも現代でも「生きる」ために生物は食べないといけないし、今のところまだ生成AIはごはんをつくることはできない。</p><p>そういった観点から見てもやはり「食べる」テーマは強いし、誰にでも刺さるコンテンツだよな、ということも感じます。</p><p>今回紹介した書籍のリンクはこちらから →<a target="_blank" href="https://goryugo.com/bookcatalyst_book/">📖ブックカタリストで紹介した本</a></p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>

May 19, 2026
BC139『ケアと編集』と『遊びと利他』
<p>今回から2冊テーマシリーズを始めます。第一回は、<a target="_blank" href="https://amzn.to/4dfYfuu">『ケアと編集』</a>と<a target="_blank" href="https://amzn.to/4tMJWTb">『遊びと利他』</a>の二冊を取り上げます。</p><p></p><p></p><p><strong>二冊テーマシリーズとは</strong></p><p>“二冊テーマシリーズ”は、一見異なる二冊の本から共通的なものを取り出そうという試みです。読書の醍醐味の一つです。</p><p>そうした「取り出し」を行うには、まず本の外側に立つ必要があります。本の中に閉じこめられていると「その本」しか目にはいりません。そうではなく、より広い視野で本を捉え、位置づけること。</p><p>ただし、手前勝手に位置づけるのは厳禁です。読むときは本の世界に入り込み、読み終えた後でその外に出て考える。言い換えれば、一人の著者が言わんとしていることを捉え、また別の著者の言わんとしていることを捉え、その二つを呼応させる。そういうアプローチです。</p><p>もちろん、誰がどう見ても同じこと言っているよね、という二冊を取り上げても面白みはありません。かといってどれだけ言葉を尽くされてもその二つがつながっていると理解できないものは受容はされないでしょう。</p><p>「一見すると」遠いような、しかし読んでみると納得できる程度の距離感を見つけるのが書き手・語り手としての腕の見せ所です。</p><p><strong>入れ子状の構造</strong></p><p>といったことが、知的に面白いのだよ、と示す為にまさにそういうことを行っている二冊を今回は取り上げました。それが『ケアと編集』と『遊びと利他』です。</p><p>タイトルが示すように、それぞれ「ケアと編集」と「遊びと利他」のつながりを示している本です。つまり、一見すると異なるトピックが結び合わされています。</p><p>そのような本二冊から共通するテーマを取り出そうとする、という入れ子状の構造になっています。</p><p>(文字で書いて説明していても、こんがらがってきますね)</p><p><strong>意図・意志・支配・管理・効率……</strong></p><p>実際どんな風に語って、要素を取り出しているのかは本編をお聴きいただくとして、重要なのは単一の主体の「思った通りにする」ことの貧しさです。</p><p>私がある種の自己啓発に拒否感を覚えるのはこの点で、「思考が現実化する」ことが嬉しいことのように語られることがあるわけですが、自分の思考ってバイアスだらけで、ろくな想像力をしていないわけですから、その通りになるのは現実を「自分の思考の枠組み」に抑えこむのに等しいのです。ぜんぜん嬉しくありませんね。</p><p>でもってこれは、強引にたとえるならば、「単一意志の独裁政権」と言えます。独裁政権がヤバイことが直観的に理解できるなら、単一意志の思い通りになる(思い通りにしかなっていない)ことのヤバさもイメージできるかもしれません。</p><p>でもって、独裁政権はある観点で言えば、圧倒的に効率が良いのです。だって、トップが決めたら、他の誰も口を挟むことはできません。会議も打ち合わせも根回しも妥協もいらないのです。それが最高効率を実現させるのだとしても、長期的にみてそれでいいと言えるのかどうかはちょっと考えた方がよいでしょう。</p><p>管理や効率は、部分的に効いているならばうまく働いてくれます。でも、それが全体を支配し、「それって変じゃないですか」と誰も言わなくなったら、危険度が増します。</p><p>倉下は片方では、そのような効率化への工夫を好んでいますが、もう片方ではそのようなものが支配的になることへの警戒感を持っています。</p> <br/><br/>This is a public episode. If you'd like to discuss this with other subscribers or get access to bonus episodes, visit <a href="https://bookcatalyst.substack.com/subscribe?utm_medium=podcast&utm_campaign=CTA_2">bookcatalyst.substack.com/subscribe</a>
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