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Weekly Cadence
2021 First episode About フレンチ・クラシック・カフェ 笹川日仏財団がお届けするプログラム「フレンチ・クラシック・カフェ」。フランス音楽の素敵なところをちょっと変わった切り口でご紹介します。ご案内役は軽妙なトークで定評のある指揮者の中田昌樹さんです。
《中田昌樹プロフィール》
1951年札幌生まれ。道立札幌西高校卒業。国立音楽大学器楽学科卒業後、フランスに留学。パリ・エコール・ノルマル音楽院指揮科を一等賞首席にて卒業。アメリカ・タングルウッドで小澤征爾、バーンスタインの教えを受ける。
パリ・コンセール・パドゥルー管弦楽団を指揮してヨーロッパデュー、その後、フランス国立リヨン管弦楽団で音楽監督セルジュ・ボドのアシスタントを務める。ベルリン放送交響楽団、ブルガリア国立ソフィア室内管弦楽団などヨーロッパ各地で指揮。
帰国後、新国立劇場開場当初からオペラ制作に携わり、オペラ研修所特任講師も務める。
吹奏楽の分野では、吹奏楽コンクール全国大会/支部大会/県大会の審査、各地の指揮講習会の講師を長年に渡って担当。
札幌大学文化学部 客員教授、新国立劇場オペラ制作部 専門員、新国立劇場オペラ研修所特任講師 、Institut Francais du Kyushu (九州日仏会館) 『フランス音楽の陰影』レクチャー講師 等を歴任。
Publisher 笹川日仏財団
Category music
Language ja
Explicit No
First episode 20 Jul 2021
Latest episode 26 Dec 2025 Latest episodes 233 episodes in the feed.
26 Dec 2025
#230 フィナーレはラヴェル『ボレロ』 2021年8月7日の初回放送から全230回にわたってお送りしてきたこの「フレンチ・クラシック・カフェ」もいよいよ最終回となりました。パーソナリティの中田昌樹さんが最後に選んだのはモーリス・ラヴェルの作品です。
音楽評論家の吉田秀和氏が、ラヴェルの数ある名曲の中からあえて1曲選んだのが、その「壮大さ」と「ノスタルジー(郷愁)」が深く関わっている『ラ・ヴァルス』ですが、中田さんは構造やテンポ設定に、当時の音楽界において極めて革新的な要素が込められているとして、『ボレロ』を選びました。
この作品の最大の特徴は、その圧倒的なシンプルさにあります。この曲はわずか2本の旋律しか持たず、その下で同一のリズムが最初から最後まで執拗に繰り返され、かつ 曲のほとんどがハ長調で書かれており、最後になるまで転調しません。このように同じ調性を突き進むことは当時としては驚くべきことでした。
また、ラヴェルは、音楽が盛り上がるにつれて演奏が加速しがちなところ、「同じテンポでやり通すこと」を強く求めていました。映画『ボレロ 永遠の旋律』でも描写されているように、ラヴェルはこの曲に工場の機械的な音のイメージを重ねていたという記述があり、感情的に速度を上げるのではなく、一定の速度で進む「機械性」が彼の本意だったのかもしれません。
これまで「フレンチ・クラシック・カフェ」を温かく支え、聴き続けてくださったリスナーの皆さまに、心より感謝申し上げます。この番組を通じて、皆さまのフランス音楽への理解が少しでも深まったのであれば、これほど嬉しいことはありません。これからも、素晴らしいフランス音楽が皆さまの日常を彩ることを願っております。本当にありがとうございました。
中田昌樹さんのFacebook (https://www.facebook.com/nakata.masaki.5)では番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。
【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲『ボレロ』
レナード・スラットキン/指揮
フランス国立リヨン管弦楽団/演奏
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
19 Dec 2025
#229 ラヴェルとドビュッシー、それぞれの『ヴァイオリン・ソナタ』(4) 今週もクロード・ドビュッシーの『ヴァイオリン・ソナタ』をお届けします。
このソナタはドビュッシーが自らの命が残り少ないことを感じつつ作曲し、亡くなる1年前まで自らこの曲を演奏していたという事実が、作品に特別な「重さ」を与えています。
生き生きとした第1楽章、気まぐれで軽い第2楽章、そして非常に活気のある第3楽章という構成ですが、これらがバラバラにならず、一つの球体や三角形のようなまとまりを持って存在しています。音があちこちへ飛んだとしても、最終的には元の場所へ戻ってくるようで、それが一種の諦念や悟りのような人生観を感じさせます。
また、ヴァイオリンとピアノという最小限の編成でありながら、まるでオーケストラのように多様な形や響きが見えてくる不思議な深みがあります。
ドビュッシーの『ヴァイオリン・ソナタ』は、激動の過去を振り返り、死を見つめながらも、最終的には静かに円を描いて戻ってくる「人生の旅路」そのものを凝縮したような作品と言えるのかもしれません。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲『ヴァイオリン・ソナタ 第二番 ト長調』
スヴェトリン・ルセフ/ヴァイオリン(Strad. Violin1710"カンポセリーチェ")
上田晴子/ピアノ
(2018年4月18日浦安音楽ホール)
【協力】日本音楽財団 (https://www.nmf.or.jp)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
12 Dec 2025
#228 ラヴェルとドビュッシー、それぞれの『ヴァイオリン・ソナタ』(3) 今週はクロード・ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタをお届けします。
フランスを代表するドビュッシーとラヴェルという2人の作曲家が、人生の最後にヴァイオリン・ソナタを書いたのは不思議な偶然でしょうか。
ドビュッシーは、この曲で調性にかなりこだわっており、ト短調(g-moll) を使用しています。これは、ドビュッシーの弦楽四重奏曲もト短調であることから、弦楽器の調弦との関係で、楽器の性能を活かしやすい調性であるためと考えられます。
ドビュッシーの作品としては珍しく、三楽章形式の楽章間のバランスが非常に良く取れています。
この曲は亡くなる1年前に書かれ、初演は1917年5月5日にサル・ガヴォーで行われました。ドビュッシー自身がピアノを弾き、ヴァイオリン・ソロはガストン・プーレという人物が務めました。その息子であるジェラール・プーレもヴァイオリニストで、父親が書き残した弓使いや指使いを校訂した楽譜を出しており、日本にも度々訪れてこのドビュッシーのソナタを演奏しています。
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【出演】中田昌樹(指揮者)
【演奏】モーリス・ラヴェル作曲『ヴァイオリン・ソナタ 第二番 ト長調』
スヴェトリン・ルセフ/ヴァイオリン(Strad. Violin1710"カンポセリーチェ")
上田晴子/ピアノ
(2018年4月18日浦安音楽ホール)
【協力】日本音楽財団 (https://www.nmf.or.jp)
イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行
【提供】笹川日仏財団
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