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- 2020
- First episode
About 朗読少年
宮沢賢治やオリジナルの物語を朗読します。 ご意見・ご質問などはこちら https://www.gokigen.me/contact/
- Publisher
- 朗読少年
- Category
- leisure
- Language
- ja
- Explicit
- No
- First episode
- 13 Dec 2020
- Latest episode
- 2 Apr 2022
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2 Apr 2022
朗読少年 ミサイル
朗読少年 ミサイル 僕はミサイルです。細くて硬くて冷たいミサイルです。頭にたくさん爆弾を詰めて、お尻に火をつけると雲より高く飛んで目的の場所や建物を破壊します。そこは火の海になりあっという間に生き物のいない暗くて音のない世界になります。僕はとうとうあと1時間で出発するのですが、本当は行きたくありません。できることなら雲を超えてもまだまだ高く飛んで、星に近づいていき消えてなくなりたいなと思います。そして生まれ変わったら今度は風船になりたいです。風に任せてゆらゆら飛んで、子供がたくさん遊んでいる公園なんかにゆっくり降りて行き、そこでずっとゆらゆらしていたいです。

1 Aug 2021
金のなる木
金のなる木 昔々ある山あいの小さな村に、太郎という若い男と次郎と言う男がそれぞれとなりどうしで一人暮らしをしておりました 太郎はすっかり働き者で朝から働き者で朝から晩までせっせと山へ行って芝を刈ったり畑を耕したり 海へ行って魚を釣ったりしておりました 次郎に関してはあまり動き回るのが好きではないらしく朝から晩まで家の中でボーッとしたり、たまに山へ行って虫や小鳥たちをとってきてはぶらっと遊んだりしておりました そんな太郎と次郎の村に一週間ほどしばらく長い雨が続いて、真っ黒な雲が空を覆っておりましたところ その黒い黒い雲の上に雷様がドンドコドンドコ太鼓を叩いておりました 雷様がドドーンと太鼓を叩くとピカピカドーン 雷が一つすごく光っているのでした この雷様は力強くて恐い神さまでしたけども、心は大変優しい人でした ただちょっと、うっかりもので雷様がなんとかこの雷は人が住んでる家や畑や動物が寝ている木の上に落とさないように できるだけ海の上や村から遠く離れた山まんかにピカピカドーンピカピカドーンと太鼓を鳴らしながら落としているのでした ただこのウッカリ者の雷様はある時、ドコドコドーンドンドンドーン その日の1番大きな音で太鼓を叩いて大きな大きな雷を落としたところ、なんとうっかりして太郎と次郎の屋根の上に落としてしまいました あれ〜 瞬く間に太郎と次郎隣り合わせの村家二軒があっという間に燃え上がって、家も囲炉裏も何もかも全てが灰になってしまいました 太郎の家も次郎の家も柱と布切一枚残っているだけで何とかその晩の雨をしのいでなんとか寝ることができました さすがの雷様もありゃー、悪いことをしてしまったもんじゃ よし、太郎よ次郎よちょっと待っといてくれ 太郎と次郎は家も何もかも持つものがなくなったけどもまぁそのうち何とかなるだろうとその晩はゆっくりいびきをかいて寝ておりました するとフクロウもこっくりこっくりする夜中の真ん中のそんな時間にまず太郎の枕元に雷様が立って1つ種を寝ている太郎の枕元に置いておきました そして太郎の一言話ました 太郎やこれは金のなる木の種じゃ、朝起きるとな家の前の畑にこの種を一粒うえてそしてその日から朝昼晩と毎日毎日水をやるのじゃ365日毎日水をやるとな、この種は大きな金のなる木となってお前さんのおうちもくわも籠も畑も 全部この金ですぐ買えるもんだから、必ず忘れずに朝昼晩と水をやるんじゃぞ そういうと雷様は今度は次郎の枕元に立って同じことを言いました 太郎も次郎も朝起きると枕元に1粒の種があるので なんじゃろの?あれはほんとのことかいの? 半信半疑で太郎も次郎も自分の家の前の畑に種を植えることにしました 働き者の太郎はその日から朝昼晩と水をやっていたけども次郎のほうはなかなかそうはいかずに1週間ほど雷様の言う通りに水をやっていたけどもな とうとうそれもめんどくさくなって、水をやるのもやめてしもうたんじゃ しばらくするとな 太郎も次郎の畑にも次郎ちっちゃなちっちゃなひとつの芽が生えてきて半年もすると太郎と次郎の背丈ぐらいある木になったんじゃ 毎日 朝昼晩とな水をやっている太郎に村の子供たちや裏山のちっちゃな動物、たぬきや猪そして熊なんかもやってきて 太郎どん、何やってるんじゃ 太郎さん太郎さんまいみ水をやってるそうじゃなぁ 面白そうなんでワシも手伝わせてくれや 子供達も動物達も手伝ったりする様になったんじゃな 一方次郎は何にもしなかったから木は元気になっていたけども 子供達も山の動物達もなかなか声をかけずにいたもんじゃ そしてとうとう365日経った日の朝、次郎の家の前には立派な金のなる木が1本 その木にはには大判小判がびっくりするほどなっていたもんでな それを見て次郎はありゃー、ワシは途中から水をあげてなかったけども雷様はワシにこんけのお金をさずけてくれたんじゃの、そして毎年この日が来ると金がなるんじゃのう そういってせっせとその木の大判小判を摘んで街へ買い物に出かけました 一方働き者の太郎の家の前の木は、大判小判ではなくてイガイガの栗の実がたくさんなっていたんじゃ それを見た太郎は ありゃ?金のなる木と雷様が言っていたが栗がなったんじゃのう いやま、栗でも十分ありがたい 早速とって手伝ってくれた子供たちと、裏山の動物たちに栗でも焼いて食べてもらおう そう言って大きな籠で栗を摘み始めました それを見ていて、おかしいなぁ…とつぶやいたのは雲の上の雷様です 太郎の家にはなんで栗しかならんのじゃ そうつぶやきながら左手の指と指の間を見てみると、なんとまぁ金のなる木がひと粒手にくっついてるじゃないか びっくりした雷様は、ありゃこれは1年前に太郎にあげるはずの金のなる木の種じゃ と言う事はワシは、金のなる木の種と栗の木の種を間違えて太郎に渡したもんじゃな そうです。あの時雷様は太郎に間違えて金のなる木の種の代わりに栗の木の種を渡してしまいました しかしまぁ1年も経ってしまったので今更太郎に金のなる木の種を渡すこともできず雷様はそそくさと遠くの山の雲の上行ってしまいました 栗をたくさんとった太郎は子供たちや裏山の動物たちとたくさん栗を食べて楽しんでおりましたが 村の爺様や婆様、そしてお父さんお母さんも「いい栗じゃのう、ワシにもひとつおくれ」と言いながら 毎日毎日太郎の家にやってくるもんですから太郎も大変人気が出てきました そして爺様や婆様ははあまりにおいしい栗だったのでもらいに来るたんびに畑でとれたイモや米、港でとれた魚など持ってきては太郎にあげて 裏山の動物たちも力仕事なんかがいる時は太郎の手伝いをするもんでした そうやって人の流れがたくさんあり、毎日毎日作物いっぱいもらうもんだから 太郎の家はゆっくりゆっくり栄えていきました 一方で金のたくさんたくさんなった次郎の家は最初のほうは街の庄屋や若旦那 そしていろんな国から商売人が来て豪華な反物やきらきら光る器なんかを持ってきては次郎に売り付けて 人も賑わっておりましたが、なんとその次の年次郎の金のなる木は真っ黒に枯れてしまいました ずーっと水もやらなかった次郎の金のなる木は 一度だけ頑張ってお金を実らせたけども 次の年にはとうとう死んでしまったのです そうすると街の若旦那やいろんな国からの商売人はピターっと来なくなって 次郎は毎日朝から晩までひとりでぼーっとするようになりました それから毎日次郎は枯れた金のなる木に向かって 来年こそは実ってくれやの そう言って何年も何年もつぶやいているのでした となりの太郎の栗の木はと言うと、大きく大きく毎年実はたくさんならせてひっきりなしにやってくる村の人たちが持ってきたいろんなものも家に積み上がってそして山から手伝いに来る動物達のおかげで 畑の作物もいっぱい実って、金は無かったけども仲間もたくさん出来て ずっと豊かに暮らしました この話はこれでおしまい

12 Jun 2021
ウミガメの恩返し
朗読少年 ウミガメの恩返し 昔々あるところに清六という若い男が住んでおりました。 海沿いの小さな村に一人で住んでいた清六は 村人達に知らない者はいないというほど 魚釣りが上手くて 、清六がすーっと海に竿を垂らすと すぐにアジやメバル、 タイやヒラメそしてタコやイカなんかどんな魚でもすぐにパクっと食いつくのでした 。 清六は毎朝早くから片手に釣竿 そして背中には大きな籠を背負って 海に出かけます。 そして夕方になると背中のかごがいつも魚でいっぱいになるのです。 「清六どーん 今日もたくさん釣れたようじゃの」村人は清六に声をかけると 「今日はの太いアジが釣れたんでな」と清六は大きく太ったアジをポイッと渡して 「清六さんご苦労さんじゃったのう」村のばあ様が声をかけると 「ばぁ様これこれ」と清六はばあさまに小さなカレィを両手に余るほど渡しました 。 海からの帰り道で清六は 村人たちに声をかけられるごとに ほれ、ほれ、ほれ~と釣れた魚を 渡していくもんですから、家に着く頃には小さな魚が2、3匹しか残っていません。 それでも清六は残った魚を小さな鍋に入れて くつくつと煮立たせてからなんとも嬉しそうに 食べるのでした。 そして その日も朝から清六は海に出かけて行って たくさん魚を釣っていたら なんといきなり 釣竿がピーンと張ってものすごい力でひきがありました。 あまりにも力強い引きなので清六は海に落っこちそうになったんですが、何とか踏ん張って 強く引っ張ったりたまに力を抜いてみたりしていました。 しかしなかなか魚は顔を出してくれません。 「 こいつは困った、よほどのでっかい魚なんだな。ゆっくり焦らず竿を引いていくとするか」 そう呟いた清六は焦らずゆっくり 少しずつ竿を引いて、そしてやっとこさ釣り上げて陸にあげてみると なんと大人の背丈ほどもあろうかというでっかいでっかいウミガメが釣れたのです。 びっくりして尻もちをついてしまった清六は 「ウミガメの あんたを持って帰ってもわし一人で到底食べきれんから、海へ帰ってくれや 」と優しくつぶやいて 大きな大きなウミガメを海へ帰してやりました。 何とも大きなウミガメのいるもんじゃのぉと独り言を言いながら、その日もいつもと変わらず釣れた魚を村人たちに配って帰りました。 清六は半日大きなウミガメと戯れて 疲れてしまったので、その夜はいつもより早めに 眠ってしまいました。 大きないびきをかきながら眠っていると コンコンコンと誰かが玄関の戸を叩く音で清六は目が覚めてしまいました 。 もう 夜中で真っ暗で 、フクロウもうとうと寝てしまおうかと言うほど、そんな夜更けに 「あれ誰だろうかこんな夜更けに」清六は不思議に思いながら 玄関の戸を開けてみると そこには 黒い服を着た 大きく真っ白の髭を蓄えた おじいさんが立っていたのです。 「 清六さん、今日はウミガメを逃してくれてありがとうございました。ワシはそのウミガメの父親で 海の長老です 」 清六は眠たい眠たい目をこすりながら 半分寝ぼけた頭で 何とも信じられないというふうな顔をしていますと 「逃がしてくれたお礼にこれを差し上げます。 困った時は こいつを思いっきり吹いてください きっと清六さんの役に立つはずです」 海の長老の差し出した手を見ると 手のひらくらいの小さなホラ貝の貝殻でした。 その貝殻をそぉっと清六の手に渡すと 軽く頭をぺこりと下げて 海の長老のおじいさんは その場ですっと消えてしまいました。 夜中に急に起こされた清六はもう眠たくて眠たくて 仕方なかったので 手の中にあった貝殻を枕元に置いといて またすぐにグゴグゴとイビキをかきながら 深い眠りに落ちて行きました 。 それを屋根裏で見ていたのは ネズミの親子です。 この二匹はいびきをかき始めた清六を見て 、枕元に転がっている貝殻をそぉっと持ち上げて、えっちらおっちらと 屋根裏へ持って行ってしまったのです。 やがて朝になって 清六が目をさますと 「しかし 不思議な夢を見たもんじゃ」 と貝殻のなくなっている枕元を見つめて一人呟きました 。 昨夜の出来事が夢だと思ってしまった清六は またいつものように 釣竿を持って大きなかごを背中に担いで海へ出かけて行ったのです。 そして かれこれ10年の月日が流れ 清六の家には働き者の嫁さんと 生まれて間もない可愛い可愛い赤ちゃんが授かっておりました。 しかし その年の夏、 半年以上も雨が降らず 日照りが続いたもんで作物のすべて枯れてしまい とうとう井戸の水まで枯れ果ててしまったのです。 しかし一向に雨雲の気配もなくて 村にも 食べ物 や飲む水さえもなくなって、とうとう 清六の家の赤ちゃんへ飲ませる 嫁さまの乳さえ出なくなってしまったのです 。 「わしらの可愛い赤ちゃんや」 泣きながら子供を抱えている母親を見つめ 、途方に暮れていた清六の頭に、コツンと片手ほどの貝殻が落ちてきたのです 。 その貝殻を見た清六は 「あんれ? どこかで見た貝殻じゃの」 とつぶやきましたが、 どこで見たのかは思い出せません。 清六はにわかにその貝殻を拾って 「もしかしたら中に水が溜まっているかもしれんの 」そう思って そのホラ貝を赤ちゃんの口も取り寄せてみました 。 するとその赤ちゃんは 貝殻の先をパクッと口にくわえ 「ブーブーブーブー」と言い始めました。 するとなんとしたことでしょう、村じゅうにいや海の向こうにまで響き渡るような ブゥオー、ブゥオー、ブゥオーという大きな大きな音が そのほら貝から響いたのです 。 すると急に、 あたり一面真っ暗になったかと思うと、ゴロゴロと雷が鳴り始め ザザーっと雨が降り出したのです。 半年以上もお目にかかれなかった大粒の大粒の恵みの雨です。 その雨は三日三晩続いて作物も 井戸の水も溜まって 清六の嫁様や赤ちゃん 、村人たちも元気を取り戻しました。 「そういえばっ!」 ここでやっと清六は そのホラ貝の貝殻を見て 昔逃がした大ガメのことや 、夜中に訪れた白い髭のおじいさんの事を思い出しました。 「なんとまぁ、あれは夢ではなくて本当のことだったんだのぉ」そして元気を取り戻した清六は 、また次の日から海へ出かけ 帰りには たくさん釣れた魚たちを村人たちに くばる 毎日を過ごし始めました。 清六の家には 働き者の嫁様と 可愛い赤ちゃん、 それから屋根裏には10匹に増えたネズミの家族が 暮らしています 。 おしまい
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