みなさん、こんにちは。
今回のテーマは「Hundred Skills of Man(現代版の百のスキル)」。京都・京北を拠点にする株式会社ROOTS共同代表、曽緋蘭(フェイラン)さんをゲストにお迎えしました。
10代でサンフランシスコに渡ってインダストリアルデザインを学び、帰国後はオムロンヘルスケアでデザイナーとして働いていたフェイランさん。住まいを探すうちに偶然たどり着いた京北に移り住み、江戸中期建築の茅葺き古民家で暮らして15年になります。ROOTSでは、海外の学生や都市部の企業に向けた研修ツアーを手がけています。
軸になるのは、夫婦で2か月かけた20年ぶりの茅葺きの葺き替え。二十四節気に沿った茅の刈り時、屋根裏に棲みついていた無数の生きもの、「てんごり(恩送り)」と呼ばれる地域の相互扶助。千年続く里山の知恵を、27代目を名乗る隣人から教わってきた実感が語られます。人口減少や気候変動、AIの時代に、一人ひとりが多様な技能を持つとはどういうことか。それは「フィジカルに身体知を帯びたスキル」なのだ、とフェイランさんは言います。
自然と切り離された暮らしを、もう少し自分の手に取り戻したい方に向けたセッションです。
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曽緋蘭(フェイラン)さん 株式会社ROOTS 共同代表
10代でサンフランシスコに移住し、7年ほどかけてインダストリアルデザイン/ヒューマンセンタードデザインを学ぶ。帰国後はオムロンヘルスケアでデザイナーとして勤務。15年前に京都・京北の茅葺き古民家へ移り住み、在職中から自宅を開いたイベントを重ねる。8年前、同時通訳者の中山慶さんとともに株式会社ROOTSを共同で設立。「Cross the Border, Connect with Roots」を理念に、里山の知恵(ローカルウィズダム)を軸とした教育研修・企業研修事業を展開している。
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▼「Zebra Talks」とは?
社会性と経済性の両立を目指す「ゼブラ企業」をテーマに、実践者・研究者・投資家など多様なゲストとともに議論するトークシリーズです。毎月オンラインで開催され、ゼブラの思想や実装、エコシステムについて深掘りしていきます。本ポッドキャストは、オンラインイベントの内容を音声コンテンツとしてお届けします。
ホスト:Tokyo Zebras Unite 共同創業者 田淵良敬
Tokyo Zebras Unite 共同創業者 陶山祐司
Tokyo Zebras Unite ストラテジスト 阿座上陽平
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企画・運営:Tokyo Zebra Unite /Zebra and Company
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30 May 2026
山口周さんと語る、「これから必要なビジネスとは?」
みなさん、こんにちは。
第17回のテーマは「これから必要なビジネスとは?」。独立研究者・著作家の山口周さんをゲストにお迎えしました。
山口さんが持ち出すのは「クリティカルビジネス」という枠組みです。これまでのビジネスは、市場の不満や不便を解消し、顧客の欲望に応えてきた。対してクリティカルビジネスは、欲望のあり方や産業のあり方そのものを問い直す。顧客に怒られながらも「ありがとう」と言われて買われるような事業のことで、テスラやパタゴニアが例に挙がります。自著の中で一番気に入っているのに一番売れていない本だ、と笑いながら。
背景にあるのは成長の終わりです。先進7か国の平均GDP成長率は1960年代の5%台から2020年代は0.8%台へ。毎年3〜4%の成長が続いた時期は、人類史のわずか20年ほどの特異点にすぎない。山を登り終えて明るい高原に出た社会で、なお無理に成長を追えば、精神疾患や企業の不祥事が増える。話は、徳川家康が戦国の成長競争を終わらせた仕組みにまで及びます。
成長を前提としない事業の形を探している方へ向けたセッションです。
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山口周さん 独立研究者・著作家・パブリックスピーカー
著書に『ビジネスの未来』『クリティカル・ビジネス・パラダイム』ほか多数。対談の終盤では、自身の衝動を「知的に面白いことに首を突っ込んでいたい」ことだと語る。考えるのが好き、読むのが好き、素敵な謎が好き。分かったら人に伝えたくなる。ただし書くこと自体は衝動ではないので職業作家にはなれない——連載を持ってみたら半年で音を上げた、という話も出てくる。
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企画・運営:Tokyo Zebra Unite /Zebra and Company
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29 Apr 2026
安田洋祐さんと語る、「経済学から見たゼブラ企業」
みなさん、こんにちは。
今回のテーマは「経済学から見たゼブラ企業」。政策研究大学院大学教授で、株式会社エコノミクスデザイン共同創業者の安田洋祐さんをゲストにお迎えしました。
安田さんはまず、ゼブラ企業を経済学の言葉で置き直します。従来の営利企業は利潤の最大化が目的で、制約は市場と法規制だけ。ESG投資型は目的が利潤のままで、環境・社会・ガバナンスという制約が金融市場を通じて加わる。一方でパーパス経営型は目的と制約が入れ替わり、社会的価値の実現が目的に、利益の確保が制約に回る。ゼブラ企業はこの二つの混合で、どちら寄りかによって多様なバリエーションがある。SDGsやESGがこの違いを区別されないまま使われていることが問題だ、と指摘します。
後半はシグナリング理論へ。「社会に良いことをしています」という主張は、誰でもコストゼロで言えてしまう。有効なシグナルとは、本物にとっては安く、なんちゃってにとっては高くつくものです。営利企業なら財務諸表がその役目を果たしますが、ゼブラ企業にはまだ共通のシグナルがない。では何がそれになりうるのか。
自社の「本気度」をどう示すかに悩んでいる方へ向けたセッションです。
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安田洋祐さん 政策研究大学院大学 教授/株式会社エコノミクスデザイン 共同創業者
ゲーム理論を専門とする経済学者。「経済学のビジネス活用」を掲げる株式会社エコノミクスデザインの共同創業者として、企業や自治体の課題に経済学の手法を応用している。社会的価値を金銭に換算するSROI、客観データのない領域で専門家の見立てを収束させるデルファイ法、消費者の本音を引き出す価格設定の仕組みなど、理論の実務への実装を手がける。
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