57 Episodes
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Bi-weekly Cadence
2023 First episode About 五丁目ラジオ なにもしたくないときに。
Publisher GO ARAI / HIROSHI AGATSUMA
Category leisure · society & culture · tv & film
Language ja
Explicit No
First episode 10 Feb 2023
Latest episode 13 Sept 2026 Latest episodes 57 episodes in the feed.
13 Sept 2026
五丁目ラジオ2日曜サンデー「大阪文フリありがとうございました。また来るね。」 オープニング~空調服を着て、うなぎのことを考える夏~
暑い。疲れが取れない。
というところから始まった今回は、なぜか「疲れないためには、力を入れるところと入れないところを決めたほうがいい」という、わりとちゃんとした話になります。
とはいえ、そこからすぐ空調服の話へ。
カインズ、ワークマンを経由し、最終的に作業服屋さんでいろいろ試着した結果、バートルの空調服を購入。スーパーの地下食品売場に入ると、服の中に冷気が送り込まれて最高らしい。見た目はビバンダム君とか北斗の拳みたいになりますが、涼しいので問題ありません。
その後は静岡で食べた寿司から、「大人になるとマグロ丼という単色の選択をしなくなるのではないか」という、よく分からない大人論へ。
さらに、自炊したカレーにウインナーを入れると、カレー全体がウインナー味に支配されることを発見します。シャウエッセンは強い。
そして結局、うなぎが食べたい。
食べ物の話をしているようで、ほぼ「夏をどうやって乗り切るか」の話です。
途中からは、歯が抜けたらどうする、頭ごと取り替えればいい、アンパンマンの身体にメロンパンナちゃんの頭は装着できるのか、ジャムおじさんはそのあたりをきちんと検証しているはずだ、という話になります。
暑さのせいだと思います。
コーナー『今日の士郎』『旅先の知恵』 豪華なホテルより、浜辺の鍋がうまそうだ
今回取り上げるのは『美味しんぼ』の「旅先の知恵」。
東西新聞文化部の社員旅行で、一行は伊豆の架空の温泉地「白川温泉」へ向かいます。
ところが、ライバルの帝都新聞は巨大なトロピカルホテルで豪華な宴会。一方の東西新聞は昔ながらの民宿です。
しかも、その日の魚はホテル側にほとんど買い占められていて、民宿には肝心の海の幸がない。
そこで登場するのが、電車の中で山岡と酒を飲んでいた漁師のマッサン。
「浜鍋やるだよ」
高級魚ではなく、その辺で獲れた小魚やワカメ、野菜を酒と味噌で煮て、みんなで浜辺を囲んで食べる。
これが、ものすごくうまそうなのです。
考えてみれば、この回は「高級なものより素朴なもののほうが美味しい」という、いつもの『美味しんぼ』的な話だけでもありません。
トロピカルホテルと民宿。巨大資本によるリゾート開発と、そこに昔からある土地の暮らし。
放送当時なら、おそらくホテルのほうが「新しくて豪華」だったはずです。でも2020年代の私たちから見ると、むしろ古い民宿で、浜辺で鍋を作ったり、竹林で掘ったばかりのタケノコを刺身にして食べたりするほうが、ずっと贅沢に見える。
価値というものは、案外簡単にひっくり返ります。
あと今回は、トミーこと富井副部長がかなり主役です。
魚が出ないと知って泣き、浜鍋を食べて機嫌を直し、ライバルに一言余計なことを言う。
相変わらず感情の上下動が、小学生ぐらい激しい。
漫画とアニメの違いも見ていきます。アニメではお風呂のサービスカットが追加され、漫画で「赤板」だった帝都新聞の人物は「赤坂」に変更。
そしてマッサンが持ってきた鯛を、玄関に「ドチャッ」と置く。
食のうんちくより、旅先で何をどう食べると楽しいのか。
タイトルの「旅先の知恵」は、案外そこなのかもしれません。
エンディング~136話をやり終えるまで、なるべく死なない~
収録の最後は、山田五郎さんの話になりました。
『出没!アド街ック天国』の映像を見て、元気だった頃の姿がまだ普通に残っている。
当然ですが、人がいなくなっても、映像や音声は残ります。
山田五郎さんが最後まで番組を続け、『メメント・モリ』について話して終わったことから、話はだんだん「自分たちはどう終わるのか」という方向へ。
そこで出てきた結論が、
「『美味しんぼ』136話をちゃんと全部やってから死のう」
でした。
かなり小さなメメント・モリですが、私たちにはそのくらいがちょうどいい。
ただ、人間はいつどうなるか分からないので、後継者も決めておいたほうがいい。ということで、娘にこの番組を継いでもらえばいいのではないか、という話まで進みます。
番組というものは、始めるより、続けるほうが難しい。
でも「永遠に続ける」と考えると嫌になりますが、「あと何話」と考えれば、少しだけ現実的になります。
とりあえず136話。
そこまでは、うなぎでも食べながら生き延びたいと思います。
6 Aug 2026
五丁目ラジオ2・木曜日【映画】『ちいかわ 人魚の島のひみつ』ぼんやり感想会:ハチワレはなぜ「島を守る」と言ったのか? ※『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』本編のネタバレを含みます。
ハチワレは、なぜ「みんなを助ける」ではなく、「島を守る」と言ったのでしょうか。
島民は現在の暮らししか知らない。
セイレーンは、失われた一人の側から島を見る。
ちいかわたちは、目の前の危機に反応する。
そして劇場の観客だけが、それぞれの事情を少しずつ見せられています。
しかし、観客には何もできない。
五丁目ラジオ第140回は、『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』を観た二人が、かわいかった場面を振り返りながら、なぜか次第に倫理学と神話の沼へ入っていく「ぼんやり感想会」です。
今回話したこと
・ハチワレの「島を守る」という台詞への違和感
・全体像を知る登場人物が一人もいない
・動ける者は知らず、知っている観客は動けない
・うさぎとハチワレの行動原理の違い
・三人の人魚と、欠けてしまった一人
・三位一体、原罪、失楽園、セイレーン
・ギリシャ神話と日本の人魚伝説の混線
・実態を知ってしまった私たちに、何ができるのか
もっとも、最終的な結論はだいたい、「みんな無事に帰れてよかった」「ちいかわは可愛かった」です。
1 Aug 2026
五丁目ラジオ2日曜サンデー「大宮の氷川神社でガンダムを観た」 薪能、ガンダム、ヘーゲル、Studio One、そして『美味しんぼ』の同人誌。一見すると何の集まりなのかよく分からない話題が、今回は「自分の経験を、どう作品に変えていくのか」という一本の線でつながっていきます。
オープニング:薪能を見に行ったら、赤と白の獅子がモビルスーツに見えた
寒空の下で鑑賞した薪能の話からスタート。
狂言の親しみやすさに油断していると、能『石橋』に赤と白の獅子が登場。その姿から連想されたのは、伝統芸能の様式美ではなく、アムロとシャア、あるいはガンダムとガンキャノンでした。能を正しく理解しているかどうかはさておき、人は未知のものを見るとき、結局は自分の頭に入っているマンガやアニメや映画を勝手に字幕として貼りつけてしまう。薪能を見ていたはずが、いつの間にか脳内では一年戦争が始まっています。さらに話は、神社の境内に現れた現代的なカフェへの微妙な違和感、Studio Oneのメーターがどうにも見づらい問題へ。古いものと新しいものは、きれいに融合するとは限らない。ときには神社カフェになり、ときには能舞台にガンダムが降り立ちます。
薪能
能『石橋』
狂言
赤獅子
白獅子
ガンダム
アムロとシャア
伝統芸能の見方
寒空の野外鑑賞
太郎冠者
ガンキャノン
神社カフェ
古さと新しさ
誤読
連想
Studio One
音声メーター
あらいごうゼミ:ヘーゲル『美学講義』若者の情熱より、老人の距離感が詩を生む?
ヘーゲル『美学講義』を読む「最高ゼミ」は、詩と歴史記述、弁論術の違いから始まります。歴史は、実際に起きた出来事から離れられない。弁論術は、法廷や政治の場で相手を説得するという目的から逃れられない。それに対して詩は、現実をそのまま報告するのではなく、詩人の内面を通して世界をもう一度組み直すことができる。そこで浮かび上がるのが、ヘーゲルの少し意外な見方です。出来事のただ中にいて、喜怒哀楽に激しく振り回される若者よりも、多くの経験を経て、世界と少し距離を取れるようになった老年期のほうが、優れた詩を生み出せるのではないか。もちろん、年を取れば自動的に名作が書けるという、そんな便利な年金制度のような話ではありません。重要なのは、情熱がなくなることではなく、情熱をそのまま叫ばず、ひとつの形にできることです。ゲーテやホメロスを手がかりに、創作者が自分の経験から距離を取り、それを作品へ変える地点を探っていきます。
あらいごうゼミ
ヘーゲル『美学講義』
詩
歴史記述
弁論術
詩人の主体性
老年期
ゲーテ
ホメロス
現実と創作
出来事との距離
若者の情熱
経験
俯瞰、
内面
世界の再構成
創作者の成熟
田中角栄
法廷
エンディング:十年続けるという現実と、ブラッド・ピット主演という妄想
後半は、自分たちが制作している『美味しんぼ』のZINEを、どうすればもっと多くの人に届けられるのかという話へ。
すぐに売れる方法を探すのではなく、まず十年続けてみる。そんな地道な覚悟を口にしたかと思えば、「細木数子級の存在になれる」「活動がNetflixでドラマ化される」「主演はブラッド・ピット」と、話は急速に大気圏を突破します。けれども、その大げさな妄想の下にあるのは、かなり切実な問題です。小さな活動は、有名にならなくても続けられるのか。続けるためには、誰かに見つけてもらう必要があるのか。承認を求めすぎれば活動は苦しくなるけれど、誰にも届かなければ、それはそれで寂しい。プロのライターを「対バン」のようにゲストへ招き、胸を借りながら自分たちも少しずつ前へ出ていく。壮大な野望と、かなり現実的な生存戦略が同じテーブルに並びます。
薪能の獅子をガンダムとして見ることも、ヘーゲルを読みながら自分たちの同人活動を考えることも、たぶん同じ営みです。
古典をありがたく拝むのではなく、自分たちの日常へ勝手に引きずり下ろし、使える言葉に作り替える。第139回は、伝統芸能と哲学を経由して、「創作は若さでするものなのか」「続けるとは何なのか」を考える回です。
『美味しんぼ』ZINE
同人活動
十年続ける
継続
承認
プロのライター
対バン
活動の生存戦略
細木数子
Netflix
ブラッド・ピット
ドラマ化
アニメ化
知名度
ゲスト
胸を借りる
小さな活動
地道な発信
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