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Cobe.fm 本好きコンサル2人の読後感想戦

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by Miki Watanuki/Nozomi Tanaka

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Podcast Overview

コンサル×アートでフリーランスっぽく働くみき(左)と、コンサル・リサーチ会社を経営するのぞみ(右)の二人で、1冊の本を実際に読んで感じたこと、思ったことをふんわり楽しく話します。ビジネス書から戯曲・小説、SF、ノンフィクションまで幅広く取り上げています。読書が好きな人、本が好きな人、学びが好きな人、ぜひお耳に合いましたら。 "読むことは人を豊かにする。聴くことは人を謙虚にする" みき(Tw: @miki_apreciar) のぞみ(Tw: @Nozomitnk) 書き起こしサービスLISTENはこちら:https://listen.style/p/hv5wngkh?LUsFq7mq

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Episode thumbnail for ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』#3

June 15, 2026

ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』#3

<p>part3では、下巻に入っていよいよ推理が進みはじめる場面から、二人は「論理とは何か」という話をしていきます。アドソはウィリアムの背中を見ながら、論理をただの不変の武器としてではなく、「一度その中に入り、また外へ出る」ことで初めて使えるものとして理解しはじめる。みきとのぞみは、その成長の速さに驚きながら、アドソの“生徒力”の高さについて盛り上がります。</p><p>エーコが『薔薇の名前』を推理小説の形式で書いた理由にも話は及びます。人が死ぬから面白い、というだけではなく、証拠から推論し、仮説を立て、また見直すという営みそのものが、人間の思考の純粋な形なのではないか。のぞみは『プロジェクト・ヘイル・メアリー』やアンジャッシュのすれ違いコントにも通じる「推理の快楽」を語り、みきはミステリーを読みながらも、どこか一度きりで満足してしまう感覚を話します。</p><p>難解な修道院、迷宮の文書館、七日間で三年分くらい成長していくアドソ。二人は、読み切るのにかなり苦労したことを率直に話しつつ、それでも「読めてよかった」と振り返ります。後半では、失われたアリストテレス『詩学』第二部をAIで再現できるのか、自分の過去の思考をAIに読ませたら「過去の自分」は立ち上がるのか、という話へ。エーコの小説から、記号、推理、AI、自己のログへと話題が広がっていきます。</p><p>最後には次回の課題本選びへ。『侍女の物語』やクッツェ『恥辱』も候補に上がりつつ、次に読むのはヴァージニア・ウルフ『灯台へ』に決定。『薔薇の名前』を読み終えた二人が、少し疲れながらも、また難しそうな本へ向かっていく締めくくりの回です。</p><p><br></p>

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June 8, 2026

ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』#2

<p>part2では、『薔薇の名前』の中心にある「アリストテレス『詩学』の第二部」をめぐって、みきがかつて作った『詩学』のサマリーを手がかりに話が進みます。現存する『詩学』は悲劇を論じた書物であり、そこでは「哀れみ」と「恐れ」を呼び起こし、カタルシスを与えるものとして悲劇が重視されている。では、もしその続きに「喜劇」や「笑い」について書かれた第二部があったとしたら——。</p><p>二人は、「キリストは笑ったのか」という問いがなぜ人の命を賭けるほど重大だったのかを考えながら、この小説の読みにくさと、その奥にある豊かさについて語ります。のぞみは、記号論、キリスト教の宗派対立、迷宮の謎解きに自分がうまく乗り切れなかったことを率直に話し、みきはむしろ、現代の論理的思考とはまったく異なる中世の人間の頭の中を、わかる形で立ち上げてくれる小説として読んだと語ります。</p><p>自由に本を読めない文書館、知識欲を制限される修道士たち、異端という概念、聖典の解釈が人を裁き、死に至らせる世界。そこには、記号が記号を呼び、解釈がさらに解釈を生んでいくエーコの思想が見えてきます。薔薇そのものは消え、名前だけが残る。笑いをめぐる禁忌、失われた書物、燃え尽きる文書館を通して、二人は「中世」と「現代」がどこかで重なり合う感覚にも触れていきます。</p><p>読みにくい。けれど、ただ難しいだけではない。人間の考え方そのものが別の時代にあったことを、ミステリーの形を借りて体験させる小説として、『薔薇の名前』をもう少し奥へと歩いていく回です。</p><p><br></p>

Episode thumbnail for ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』#1

June 1, 2026

ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』#1

<p>ゴールデンウィーク明けの収録となった今回は、のぞみの函館旅行、みきのポーランド・ベルリン・新潟マタギツアーの話からスタート。五稜郭の桜、ハセガワストアの焼き鳥弁当、クラクフのキッチュなブックデザイン、本物のメーデー、本物の収容所、本物のクマ——それぞれが旅先で触れた「本物」の話を経て、舞台は中世イタリアの修道院へ。</p><p>課題本は、ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』。思想書のような本だと思っていたら、実際には修道院で次々と人が死んでいくミステリータッチの小説だったことに驚きつつ、二人はその読みづらさ、面白さ、そして圧倒的な作り込みについて話していきます。</p><p>part1では、エーコがこの小説を書き始めたきっかけとして語る「修道士を毒殺したい」という不穏な一文、記号論の学者がなぜ中世の殺人事件を書いたのか、そして読者を修道院の中へ連れていくような空間描写について語ります。人物名も宗派対立も文書館の構造もとにかく複雑。相関図や図面を見ながらでないと迷子になるような小説を、迷子になったまま歩いていく回です。</p><p>中世、宗教、記号、ミステリー、そして「笑い」をめぐる禁断の書物。まだ全貌はつかめないまま、まずはこの巨大な修道院に足を踏み入れます。</p><p><br></p>

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"読むことは人を豊かにする。聴くことは人を謙虚にする"

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